COFFEE JOURNEY

毎日コーヒーと旅をするように暮らしている。20代で始まったコーヒーの旅は 40年を経て、コーヒーハウスのマスターがゴールだとは思わなかった。

聖地巡礼とジョン・レノン

世間では「聖地巡礼」が流行っている。鎌倉高校前の踏切は「スラムダンク 」の聖地になっていて、踏切の前はいつも大勢の人で賑わっている。交通の妨げになるなど安全面のマイナスな点も指摘されるが、訪れる人たちの気持ちは理解できる。ボク自身、かつて聖地巡礼をやっていたからだ。所属していた会社がジョン・レノンミュージアムに関わっていた。

John Lennon Museum(2000ー2010) ライセンス満了で閉館

日本一ミュージアムの施工した会社は、イベント等でチケットの優先販売もあり、そんな特典を活かし、同施設にも足蹴く通っていた。そこには結構詳細なジョンの足跡が記録されていて、そのデータを頼りに聖地巡りに精を出した。

名物イワタコーヒーのホットケーキは出てくるまでの目安は30分

現在では自宅から数分の場所にある鎌倉イワタコーヒーはジョンが1971年来日の際に一度だけ訪れている。ジョンが座ったとされるのはテラス席。定期的に通っている店は1948年(昭和23年)創業の老舗喫茶店だ。以前は気軽に入れたが、今は開店を前に行列ができている。

名物ホットケーキは20〜30分かけて焼き上げる。創業以来70年以上にわたり同店の看板商品となっている。

イワタコーヒー店(サイトはここをクリック)
神奈川県鎌倉市小町1-5-7
9:30〜18:00(定休日/火曜日・第2水曜日)

ジョンは、1978年来日の際は箱根にある富士屋ホテルで宿泊している。ジョンは、1975年アルム"ROCK'N'ROLL"を発表してから約5年間、音楽活動を休止し家族と共に過ごした。

富士屋ホテルは思い出のホテル、地下のプールは今でも健在かな?

"ROCK'N'ROLL"(1975)

その間レノン一家は何度か来日しており、中でも軽井沢の万平ホテルとこの富士屋ホテルはジョンのお気に入りのホテルとして知られている。

1878年創業の「富士屋ホテル」は、国の登録有形文化財に指定された建築物を有するクラシックホテル。ここにはボクも数度、宿泊した。ジョンがおそらく飲んだであろうコーヒーの味もクラシックだった。

1979年8月、ジョンとヨーコがふらっと立ち寄った喫茶店

木挽町の鉄板 喫茶店 樹の花 ジョンが味わったコーヒー

歌舞伎座の裏手、木挽町通りにジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻が訪れたことで有名な喫茶店がある。今でも2人が直筆した便箋が飾られている。近所のマガジンハウスで打ち合わせがると、この喫茶店を待ち合わせ場所に使っていた。

聞いた話だとオープンして4日目の1979年8月4日にジョンは店にフラッとやって来たそうだ。ここには何度も足を運んだなあ。近所にはチェーン店のコーヒーショップがたくさんあるんだけど、脇目もふらず、今でもこの樹の花に直行して、ジョンが飲んだコーヒーはこの味だったのかな?と想像している。

Flor de café 樹の花

東京都中央区銀座4-13-1 飯沼ビル2F

月〜土 /11:30〜18:30 日祝/12:00〜17:30定休日/ 木曜)

自分が勤めている店にある日 ジョン・レノンがやって来たら?と想像するだけで興奮するね。ジョンは40歳で暗殺されてしまった。テレビから流れて来た日のことは鮮明に覚えている。「暗殺」のテロップを見て、暗殺ってことはまだ命に別状はないかな?なんて気が動転していた。それから数年して初めての海外旅行の場所には迷わずニューヨークを選び、ダコタアパートの前で1人手を合わせた。

ダコタハウスは、セントラルパークの西側、セントラルパーク・ウエストの72丁目 マンハッタンでは最も古いアパートメント。

ダコタハウスの隣はセントラルパーク。ここにはジョンの記念碑もある