JEANS&COFFEE vol.2

コーヒーハウスをオープンする際、ユニフォームをジーンズにしたいというイメージが漠然とあった。ポートランドを旅行した際、街のコーヒーハウスのオーナーがカッコよく着こなしていたのに感化されたからだ。カッコから入る派なので真似したいと思っていた。(いわゆるミーハー)。

まあ、ジーンズをユニフォームにするのはあまりたいしたことはないはずだ。気に入ったジーンズを買って履けばいいだけだからね。実際、かなりの数のジーンズも持っている。最近のお気に入りはウエアハウス。

ヴィンテージプロダクツに忠実なモノづくりでファンを魅了するウエアハウスの核は当然ジーンズ。そのジーンズ作りへのこだわりは半端ない。過去にあるデザイナーとのウエアハウスがコラボレーションモデルを制作した際、何本か購入させていただいた。

ウエアハウスのサイトはこちらです

https://www.ware-house.co.jp

プレスのFさんはヴィンテージ愛好家。ヴィンテージプロダクツを歴史から紐解くために過去の文献にも目を通す。その姿は考古学者だとあるコラムの記事で読んだ。なるほど考古学者と言う表現はジーンズにも当てはまるのだと、妙に納得した。 (そのコラムはこちらhttps://dig-it.media/lightning/article/752120/

(写真もこちらhttps://dig-it.media/lightning/article/752120/から引用させていただきました)

話は大きくソレたが、とにかく ジーンズが大好きだという話だ。話を戻そう。

「ジーンズをユニフォームにしたい」とずっと思っていたら、神様がボクに味方してくれたらしい。鎌倉で自社ブランドを立ち上げた長谷川望さんにある人を介して出会えた。大船にあるスタバで出会ったボクらはすぐ「こんなことをしましょう」と打ち合わせに入る。長谷川さんは今でも現役を貫くサッカーマン、ふくらはぎを見ると現役感が半端ない。

彼の経歴はジーンズ一色。国内外のブランドのジーンズ作りを一手に引き受ける。今までに納品したジーンズは100,000本は下らないと語っている。制作や生産にかけてはプロ中のプロだろう。そんなZOZO(アメリカでのニックネーム)が自分で初の冠をのせたブランドを作ろうとしていた。ブランド名は「鎌倉ジーンズ」

鎌倉ジーンズとは?

鎌倉を中心とした湘南エリアにて資源回収された 古着を綿に戻し原料にしたデニム生地とジーンズ 製品を作るプロジェクトの総称。その話をZOZOから聴いて、そんなの「普通にありそうだ」と内心、感じたのを覚えている。いかにもありそうでしょ。回収した古着のアップサイクルジーンズって。しかし、自分でも調べていくと、再生した先は軍手だったりしていて、ジーンズになることは皆無だった。その過程に鎌倉ジーンズは「光」を見つけたということだ。そこからの工程はまた書くとして、完成したジーンズをどこで売るの?と聞くと、「オンラインです」という言葉がZOZOから戻ってきた。さらに話をしていくと、構想からすでに3年も経過していて、サンプルも出来つつあるらしい。もちろん資金的な問題もあるけど、あとは小ロットとは言え、量産だけの話らしいことがわかった。

マリリン・モンローとジーンズ

元来。ジーンズは「男の労働着」にそのルーツがあるので、どうしても「ジーンズ =(イコール)男のこだわりの一着」というコンセプトがある。諸説あるけど、その男のワードロープを打ち破ったのが1950年代にキラ星の如く 登場したのがハリウッドスターのマリリン・モンローだったらしい。その後、ジーンズは女性にも支持されるようになり、女性にとってのアイコンとしてのジーンズが世界中に広がっていく。

River of No Return(1954)

数年前、1954年の西部劇映画『帰りざる河』でマリリン・モンローが着用したブルージーンズがオークションに出品された。その予想落札価格は40,000米ドルだったが、最終的にいくらで落札されたのだろう。

ジーンズは性別も年齢も全然関係なくはけるし、自分で切ったり汚したりできる"余白"もある。さらにジーンズをキャンバスにしてアートをするグループもいる

ジーンズ&アートの発想も素晴らしい

写真のアート集団はこちら

実際のサイトにもこんな表現を使用していて楽しい

「我々は、【アート】と【デニム】を融合させた、世界で唯一無二の"作品"を提供しております。一つひとつのデザインに意味を持たせて製作し、その後は同じ作品を再販致しません。

ペイントデニムという服でありながら、正真正銘『世界で唯一無二のアート作品』です。」(「」内サイトより引用しています)

https://sloppyshrimp.base.shop

ガチガチにルールで固めず、自由に楽しめる。「その感覚って、大切にしたいね」なんて会話をしながらZOZOとはプロダクツを進めている

ジーンズの素晴らしいところは家(IN)と外(OUT)をつないでくれること。

うちのコーヒーハウスを訪ねてくれる人は圧倒的に女性が多いけど、そんな女性のみなさんもジーンズを試着していただけたら嬉しい。ジーンズは家(IN)と外(OUT)をつないでくれる。その途中にコーヒーハウスがあったら嬉しい。

コーヒーとジーンズの共通点は「愛」だと思う。”愛”なんて口にすると少し恥ずかしいけど、他の言葉が見当たらない。ZOZOはそんな”ジーンズ愛”の話をすると止まらない。自身でも一方的に話過ぎると自虐的に笑うが、聴いていて楽しい。「ああ彼はジーンズ好きなんだなあ」とつくづく思える。

鎌倉ジーンズの公式サイトはこちら

https://kamakurajeans.com