1960年代 アメリカンドリームを夢見るテイーンエイジャーのソロモン。音楽が彼の運命を変える。コーヒー&ノベルの連載3回目。

コーヒーを飲みながらお楽しみください。

第1章 ビートルズがやってくる

I Want To Hold Your hand 

実際アメリカのヒットチャートに顔を出す曲は、1963年の時点では全くなかった。

それが一変したのが、イギリスで1963年11月にリリースされた「抱きしめたい」I Want To Hold Your Hand だ。

アメリカ人好みのゴスペル・サウンドを意識したサウンドに、アメリカでのヒットを確信したキャピトル社が、ついにアメリカでのビートルズのレコード販売に「ゴー・サイン」を出す。

その頃にはイギリスでの熱狂ぶりが、アメリカのメディアで大きく扱われるようになっていたことも後押しとなり、「抱きしめたい」I Want To Hold Your Handは1964年2月1日、見事全米ナンバーワンに輝いた。

アメリカを征服

そしてビートルズは大西洋を渡り、2月9日、アメリカのテレビ史上最も有名な番組といわれる「エド・サリヴァン・ショウ」Ed Sullivan showに生出演を果たす、最高視聴率は驚愕の72%を記録し、こうしてビートルズはついにアメリカをも征服したのである。

Ed Sullivan show(1964 )

「征服」と書くと何を大袈裟にと思われるかもしれないが、その時代に居合わせたボクの正直な感想だ。

イギリスからやって来た4人の若者がアメリカに進出するなんてもちろん前代未聞、ありえない話だったし、アメリカ中の女の子はみんな4人に恋をしてしまったのだから。紛れもなく「征服」に違いなかった。

引用 washingtonpost/ワシントンポスト 

https://www.washingtonpost.com/entertainment/books/i-saw-the-beatles-live-but-no-i-didnt-scream-its-time-to-take-female-fans-seriously/2017/05/26/ad9d498e-2d21-11e7-a616-d7c8a68c1a66_story.html

注)ビートルズのアメリカ初上陸は1964年2月7日、JFK空港へ降りたった。空港での記者会見後、迎えた「エド・サリバン・ショウ」での2月9日の収録と、視聴率70パーセント越えの夜の生中継ライヴ。さらに2月11日、米国での初のコンサートとなったワシントンコロシアム公演。雪のニューヨークから、16日には常夏のマイアミへ飛んで「エド・サリバン・ショウ」のライヴ。全米を熱狂させた2週間の米国ツアーを終えた。

(明日へ続く)

In fact, in 1963, no songs appeared on the American hit charts at all.

That all changed when I Want to Hold Your Hand was released in the UK in November 1963.

Convinced that their sound would be a hit in the United States, with a sound that was conscious of the gospel sound that Americans liked, Capitol finally gave the green light to sell Beatles records in the United States.

By that time, the enthusiasm in the UK had begun to be widely covered by the American media, and with this support, ``I Want to Hold Your Hand'' reached number one in the US on February 1, 1964. Shined.

The Beatles then crossed the Atlantic Ocean and appeared live on the Ed Sullivan Show, which is said to be the most famous program in American television history, on February 9th, and the highest audience rating was an astonishing 72%.

This is how the Beatles finally conquered America.